青森名産「りんご」おすすめ品種図鑑!それぞれの旬と食べ方

青森県は全国生産量トップを誇るりんご王国で、王道の「ふじ」や「つがる」をはじめ約40種類を出荷しています。実はりんごの形や大きさ、食味、食感は少しずつ違っていて、収穫時期もバラバラ。ここでは一番美味しくいただける旬の季節とその品種についてお伝えしていきます。青森りんごの基礎知識をつけて、りんご博士を目指しましょう。

青森名産「りんご」おすすめ品種図鑑!それぞれの旬と食べ方

全国のりんご生産量の半分以上を占める「青森りんご」

青森県に初めてりんごがやってきたのは明治8年(1875年)。3本の西洋りんごの苗木が青森県庁に配布され、県庁構内に植えられたことが始まりです。朝晩の寒暖差があり、夏でも涼しく、降水量も豊富という気候の特徴や地理的条件を活かし、生産量を着実に増やしていきました。その結果、青森県はりんご栽培面積が全国一となり、全国のりんご生産量約60%を占めるまでになりました。

品種ごとの生産量ランキング in 青森

りんごの王道「ふじ」が全生産量のうち半数のシェアを占め、次いで「つがる」「王林」が約10%、「ジョナゴールド」が約8%、その他が約23%となっています。貯蔵性に優れた品種は、高い貯蔵技術によってほぼ一年を通して販売されています。

品種ごとの生産量ランキング in 青森

お気に入りの品種はいつ収穫?収穫期分類について知ろう!

りんごの品種は世界でみると15,000種、日本では2,000種ほどが栽培されていて、味、大きさ、色、形も様々です。青森県内で主に栽培されているのは約50種類、そのうち40種ほどが市場に出荷されています。りんごの旬は秋、と思われがちですが、実は真夏の8月上旬から極早生種(~8/20頃までに収穫)の収穫シーズンがはじまっています。続いて早生種(~9/20頃)、中生種(~10/20頃)、晩生種(10/20頃以降)と長期間にわたって収穫されているのです。主な20種を収穫時期別に見ていきましょう。

あなたは合格できる?青森りんご検定!

青森りんごの知識向上のために作られた「青森りんご検定」にチャレンジしてみませんか。検定は「基礎編」「超上級編」「見分けの達人編」の3種類。基礎編と見分けの達人編は50問出題のうち8割以上正解で合格ですが、超上級編は100問全問正解の場合のみ合格となり、1問でも間違えると最初からやり直しとなっています。青森りんごの熱きファンたちの挑戦はいかに⁉

極早生種のりんご

夏緑(なつみどり)
果実の大きさは150~200g程度と小さめで、形は扁円形。黄緑色の果皮は、未熟な状態では縞模様がなく、8月中旬まで樹上で熟すと淡い紅色の縞が入ることがあります。 果肉はやや堅く白色で、ジューシー。甘味と適度な酸味があり、爽やかな味わいが特徴です。 水分が不足しがちな夏にピッタリです。
夏緑(なつみどり)
恋空(こいぞら)
果実は250g程度の円形で、果皮は濃い紅色、白くやや硬めの果肉です。甘味と酸味のバランスが良く、果汁も豊富で、渋みがないので食べやすいのが特徴です。ただし、柔らかくなりやすいため、早めに食べることがオススメ。 着色が良好で食味が良く、季節柄お盆の時期に楽しめるりんごとして人気があります。
恋空(こいぞら)

早生種のりんご

きおう
光沢のある黄色い果皮が特徴で、名前の由来は「黄色い王様」のイメージから。 ほどよい硬さの果肉に、豊富な果汁、甘みの中にさわやかな酸味があり、さっぱりとした風味が楽しめます。 爽やかな香りと風味豊かな味わいは、そのまま生食で味わうのはもちろん、ジュースにしても美味しくいただけます。
きおう
未希(みき)ライフ
「千秋」と「つがる」を交配して作られたりんごで、果実は250g程度とやや小ぶり。濃い赤色の果皮に縞模様が入ります。 みずみずしくシャキッとした歯ごたえで、甘みと酸味のバランスが良いのが特徴です。収穫時期の残暑にピッタリのさっぱりとした味わい。生食はもちろん、ジャムやコンポート、サラダにもオススメです。
未希(みき)ライフ
つがる
青森県では「ふじ」に次いで生産量が多く、早生品種の中でも特に人気のあるりんごです。果実は300g程度で、赤い果皮に縞模様が特徴的です。 果肉はやや硬めで緻密、果汁が豊富で、甘みが強く酸味は控えめ。優しい甘さとシャキシャキとした食感が楽しめます。比較的暑さに弱く鮮度が落ちやすいため、すぐ食べない場合は冷蔵庫などで保存を。
つがる

中生種のりんご

トキ
収穫時期は9月下旬から10月上旬と旬の期間が短く、生産量も少ないため市場でも品薄になりやすいプレミアムりんごです。フルーティーな香りが特徴で、黄色から薄い黄緑色の果皮は、日光が当たる部分が薄く赤く染まることもあります。 果肉は緻密でシャキシャキとした食感、果汁が豊富。甘味が濃く、優しい酸味がアクセントに。
トキ
早生(わせ)ふじ
人気品種「ふじ」から生まれた早熟系統のりんごで、通常の「ふじ」より約1か月早い9月下旬から10月上旬に収穫されます。 「早生ふじ」は総称であり、「ひろさきふじ」「紅将軍」「昴林」「涼香の季節」「ほのか」「やたか」などの品種があります。「ふじ」の美味しさを一足早く味わえる品種として人気を集めています。
早生(わせ)ふじ
シナノスイート
「ふじ」と「つがる」を交配させて誕生した、色づきのよい赤色のりんごです。人気の2種のいいとこ取りをしているため、りんご界のサラブレッドと称されるほど。甘味が強く果汁がたっぷり、ジューシーで濃厚な味わいが楽しめます。程よい酸味が強い甘味を引き立て、生食はもちろん、ジュースも美味しいと好評です。
シナノスイート
紅玉(こうぎょく)
果皮が真っ赤に染まり、サイズは200g前後と小玉。酸味が強いのが特徴です。生のまま食べると、甘酸っぱくて濃厚な味わいが、昔ながらのりんごとして人気を集めています。香りも良く、煮崩れしにくいので、アップルパイやジャム、りんごのジュレなど、調理・加工しても美味しくいただくことができます。
紅玉(こうぎょく)
世界一(せかいいち)
「デリシャス」と「ゴールデンデリシャス」を交配して誕生した大きなりんごの品種。果実の大きさは500g程度、大きいものでは1kgを超えることもあります。その見た目のインパクトから、贈答用としても人気。果皮は鮮やかな赤色で、果肉は緻密でやや硬め、甘味の中に控えめな酸味があり、果汁も豊富でバランスの良い品種です。
世界一(せかいいち)
ジョナゴールド
サイズは300~400g程度と大きく、適度な甘味と酸味があり濃厚な味わいです。シャキッとした歯ごたえで食味良好。果皮はツヤのある鮮やかな赤色で、完熟したものは表面が少しベタつくことがあります。このべたつきは「油あがり」という現象で、熟すと自然に分泌され、食べごろの目安にもなっています。
ジョナゴールド
千雪(ちゆき)
濃紅色の甘いりんごで、華やかな香り、小雪が舞っているような大きな果点が特徴的です。しっかりとした甘さとマイルドな酸味、バランスの良い味です。 果肉が変色しにくいため、そのまま食べるだけでなく、生絞りでジュースやスムージー、サラダ、お弁当、デザートと、幅広く利用できます。
千雪(ちゆき)
陸奥(むつ)
重さは400g~500gと大玉。果皮がピンクがかった赤色をしていて美しい外観が特徴です。本来は果皮が黄色~黄緑色になりますが、栽培時に袋掛けをすることで赤く着色させています。収穫の1か月前くらいに袋を外して日光に当て、美しい赤色の果皮に染め上げます。甘味と酸味のバランスが良く、穏やかな芳香が特徴です。
陸奥(むつ)

晩生種のりんご

星の金貨(ほしのきんか)
星の金貨は、手軽にりんごを楽しんでほしいという思いから生まれました。皮がとっても薄いので「まるかじり」にぴったり!果皮はきれいな黄色で、250~300g程度の手頃なサイズです。糖度は15~16%もあり、甘くてジューシー。貯蔵性に優れていて6月頃まで出回ります。
星の金貨(ほしのきんか)
北斗(ほくと)
果実が300~400gと大きく、果汁たっぷり。香りも良く、甘みと酸味のバランスが抜群です。完熟したものは蜜が入りやすく、蜜入りりんごとしても出回ります。数あるりんごの中でも美味しさに定評がありますが、栽培が難しく手間もかかることから生産者が少なく、一般市場に出回る数は極わずかのため「幻のりんご」とも呼ばれています。
北斗(ほくと)
シナノゴールド
重量は360g程度で、果皮は黄色、パリパリとした歯触りの良さが特徴です。香りがあり果汁が豊富で、高い糖度と十分な酸味が魅力。貯蔵性に優れていて、夏頃まで出回ります。
シナノゴールド
王林(おうりん)
青りんごを代表する王林。青森県内ではふじ、つがるに次ぐ生産量を誇ります。果皮は黄緑色で、やや縦長の卵形、サイズは300g前後です。甘味が強めで酸味は少なく、香りが良いのが特徴。熟してくると黄色くなります。爽やかな酸味を楽しみたい方は緑色が鮮やかなものを、強い甘みを楽しみたい方は黄色がかったものを選ぶのがオススメです。
王林(おうりん)
ぐんま名月(めいげつ)
果皮の地色は黄色で日が当たる部分がほのかな紅色に染まります。蜜が多く入り香り豊かで果汁も豊富です。シャキシャキとした歯触りの果肉が爽やかな印象のバランスのとれた一品です。食べごろは収穫後2週間から長くて2~3か月ほどで、冷蔵保存がオススメです。
ぐんま名月(めいげつ)
ふじ
日本を代表する品種の一つで、甘みと酸味のバランスが優れており、ジューシーでシャキシャキとした食感が特徴です。貯蔵性が高いため、販売は11月上旬~翌年8月までと長期間手に取ることができます。「ふじ」は栽培過程で袋をかけて育成しますが、袋をかけずに太陽を浴びて育てたものは「サンふじ」として出荷されています。
ふじ
金星(きんせい)
金星は甘みと良い香り、爽やかな歯触りが特長です。袋をかけて栽培した有袋金星は、きれいな薄黄色をしています。また、有袋栽培のものを収穫前に日に当てると赤くなるため、収穫前に袋を一部裂き、日光に当ててわざと三日月形に赤い色をつけているものもあります。金星(きんぼし)とも読めるので、縁起物や贈答用にもオススメです。
金星(きんせい)

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青森の自然の恵みをまるごと味わえるりんご。皮に傷がつきやすかったり、痛みやすいものは現地でしか手に入りにくい品種もあるので、ぜひ実際に足を運んで気になるりんごを見つけてください。他にもある青森の美味しい果物も合わせてチェックしてみてくださいね。

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