「はれわたり」で最高のおにぎりを!
秘密は“あおもり米ブレンド”
はれわたるところ
上北郡七戸町、国道4号線沿いにある「道の駅 しちのへ」。施設内にあるおにぎり専門店「和こめ屋」は、「はれわたり」を使った手作りおにぎりを提供しているお店です。店舗を運営するのは米穀卸売会社の有限会社三栄流通(七戸町)。おにぎりには、お米のプロならではのこだわりが詰まっています。同社の鳥谷部和也さん、和こめ屋・店長の鳥谷部朋美さんご夫婦に「はれわたり」の魅力について伺いました。

「青天の霹靂」「まっしぐら」をブレンド
おにぎりのための「はれわたり」
和こめ屋は「はれわたり」の全国デビュー年の2023年10月にオープン。提供しているおにぎりの特徴はなんといっても「はれわたり」をベースに、「青天の霹靂」、「まっしぐら」の青森県産米を3品種ブレンドしている点です。「おにぎりはお米が冷めた状態で提供することを想定した商品ですが『はれわたり』は冷めても美味しいお米だと思います」と和也さん。「はれわたり」ならではの、もちもちした甘みのある食べ応えを楽しめつつ、「さっぱり系」に分類される「青天の霹靂」と「まっしぐら」を混ぜ込むことでお米同士がくっつき過ぎないように整えたそうです。独自の配合割合は季節に応じて微調整していますが「あおもり米100%だけは変えません」と和也さん。お米を知り尽くした米問屋さんと青森育ちのお米だからこそ生まれたベストバランスです。
具材も地元産にこだわり
和こめ屋のおにぎりは、米以外の素材も地元産を使用することを大切にしています。塩は、津軽海峡からくみ上げた海水を丁寧に釜炊きした「津軽海峡の塩」を使用。具材を入れない塩むすびは「せっかくお米屋さんのおにぎりを味わうなら…」と選ぶお客さんが多いとのこと。朋美さんも「お米の味がよくわかると思います」と勧めています。
具材で使用する「南蛮みそ」や「にんにくみそ」も道の駅で販売しているものです。それぞれを卵黄と組み合わせた人気商品「南蛮みそ卵黄」「にんにくみそ卵黄」は、濃厚でパンチのある味が米そのもののおいしさを際立たせます。「ツナたくあん」もリピーターが多い看板商品。これらに昆布や梅、鮭、辛子明太子、筋子といった定番具材や限定商品を加えた10種類前後を並べています。
仕込みにもプロの一工夫
和こめ屋で使われるお米は炊き方にも工夫があります。まず、お米を研ぐ前に注いだ水は、できるだけすぐ捨てます。初めにお米に触れる水は吸収されやすく、そのまま置いておくと雑味の原因となるためです。さらに、粒が割れないようにやさしく研ぎ、その後で2~3回水を入れ替えますが、ここでも素早く水を切るようにするのがポイント。その後は冷蔵庫で低温管理し、翌朝、ガス釜で炊き上げます。「研ぎ汁切りはスピード勝負。冷たい状態から火力の強いガス釜で炊き上げるとおいしく仕上がります」と朋美さん。毎日仕込むお米は6キロ以上と大量ですが、なんと20キロを用意したこともあるそうです。
おにぎりで「はれわたり」のおいしさを伝えたい
和也さんは「はれわたり」を試験栽培の時点から注目していました。「高温と倒伏に耐性があり、安定した収量が確保できて食味もよい、バランスに優れた品種」と聞き、業務用米に向いているのでは、との印象を持ったそうです。和也さんは、「よい意味で期待を裏切られたおいしさでした。『ブランド米並みの食味』と、農家と問屋で共通の話題になったほどです」と話します。
満を持してデビューした「はれわたり」とともにオープンした和こめ屋。「道の駅しちのへ」は県外客も多く立ち寄る人気の施設で、和こめ屋で「はれわたり」を初めて知る人も少なくないといいます。「和こめ屋のおにぎりを通じて、青森のお米のおいしさを知っていただきたいですね」と朋美さん。開店から1年で5万個を売り上げ、常連客も増えており「思いが叶ったのかな(笑)。これからもとにかく、おいしいおにぎりを提供していきたいです」と笑顔を見せます。和也さんも「『はれわたり』は青森を代表するブランド米として、全国的にも有名になるポテンシャルがあります。多くの方々に好まれるお米として育ってほしいですね」と「はれわたり」の応援を続けています。
店舗情報
- 店名 : 和こめ屋
- 所在地 : 青森県上北郡七戸町荒熊内67-94・道の駅しちのへ内
- 電話番号 : 0176-62-9635(三栄流通)
関連リンク : 三栄流通