「けの汁」は、米が貴重だった時代に、野菜類と山菜類、油揚げや凍豆腐などを米に見立てて細かく刻んで煮込み、味噌やしょうゆで味付けした、栄養たっぷりの汁物です。主に津軽地方に伝わる郷土料理で、“粥の汁(かゆのしる)”がなまって“けのしる”になったとされています。もともとは、正月に家の仕事に追われた嫁が、1月15日の小正月に里帰りをする際、家族が食べるものに困らないように作り置きしたものでした。
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材料(5人分)
大根 | 250g |
にんじん | 100g |
ごぼう | 75g |
ワラビ(乾燥) | 50g |
ゼンマイ(乾燥) | 50g |
大豆 | 100g |
凍豆腐 | 1枚 |
油揚げ | 1/2枚 |
フキ(塩漬け) | 75g |
水 | 500cc |
だし汁(昆布、煮干し) | 250cc |
みそ | 75g |
サラダ油 | 適量 |
作り方
- こんぶと煮干しでダシをとる。
- 水で戻した大豆を荒くすりつぶしておく。
- フキの塩抜きをする。
- 乾燥のワラビ、ゼンマイを熱湯に入れ、そのまま冷やす。
- 凍豆腐を湯で戻しておく。
- ごぼうを1cm角に切り、水にさらす。
- 大根、にんじん、ワラビ、ゼンマイ、フキを1cmぐらいに切る。
- 油揚げ、凍豆腐も同様にして切る。
- 鍋にサラダ油をひき、大根、ごぼう、にんじんを軽く炒める。
- 炒め終わったら、大豆を入れて水で煮る。
- 野菜が煮えたところに、ワラビ、ゼンマイ、フキを入れダシ汁を加えてしばらく煮る。
- みそを溶かし入れ、凍豆腐、油揚げを入れて、しばらく煮たら完成。