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青森のうまいものたち

マダラ(2017年1月)

2017年1月 旬の食材 マダラ

 魚へんに「雪」で「鱈(タラ)」。雪の降る今の季節、青森県のマダラは旬を迎えています。今回は、青森県の冬を代表する魚のひとつ「マダラ」を紹介します。

青森県のマダラ

 平成27年の青森県のマダラの漁獲量は4,872tで、北海道、宮城県、岩手県に次いで第4位となっています。全国的にマダラよりもスケトウダラの漁獲量が多い中、青森県の場合、マダラの漁獲量はスケトウダラの倍以上となっており、青森県民の多くはタラと言えばマダラを連想します。
 産卵期である12月から2月にマダラは陸奥湾に戻ってきます。産卵のため魚体は丸々と太り、タツ(白子)やマダラコ(卵)をたくさんお腹にかかえ、最も美味しい時季を迎えます。
 県内では、底びき網、はえ縄、刺し網、底たて網などの漁法で漁獲され、八戸市、六ヶ所村泊、佐井村、むつ市脇野沢、外ヶ浜町平舘、深浦町などで水揚げされています。
 旧脇野沢村は昔から「タラの里」として有名で、マダラの大豊漁で得られたお金で戦闘機を国に献上した誉れが残されています。また、旧平舘村で始まった底たて網漁法は、元々はマダラを漁獲するために始まったものと言われ、この漁法は現在では本県日本海側を中心に発展しています。

一匹まるごといただきます!~様々なマダラ料理~

 マダラの身は、ピンクがかった白身が美しく、高タンパク・低脂肪でヘルシーなうえ、ビタミン類やヨウ素などの栄養素を含んでいます。クセが無く淡泊な味なので、魚が苦手な方にも好まれます。成熟前のマダラは身がしっかりしているので、塩焼きや刺身(昆布締め)などがお勧めです。
 また、産卵期の雄のタツは特にふっくらと発達しており、濃厚な味わいを楽しむことができます。タツは刺身や鍋などで、雌のマダラコは醤油漬けや子和えなどで美味しく召し上がれます。

子和え
子和え
タツ鍋
タツ鍋
とも和え
とも和え
マダラコ醤油漬け
マダラコ醤油漬け

一匹まるごといただきます!~郷土料理「マダラのじゃっぱ汁」~

マダラのじゃっぱ汁 青森県の郷土料理

 「じゃっぱ」とは、魚を三枚におろして残った頭や骨、内臓を総称して呼ぶ津軽弁で、共通語では「あら」にあたります。ぶつ切りにしたタラの「じゃっぱ」と、大根、白菜、豆腐、ネギなどを煮込み、味噌や塩で味付けした「じゃっぱ汁」は、青森の冬には欠かせません。「じゃっぱ」から出る旨いダシにキモやタツが入ると、さらに味の深みが増します。栄養価が高く、寒い冬に心身ともに温まるため、古くから郷土料理として家庭でも親しまれています。
 昔は、青森の正月は陸奥湾からとれる大きなマダラを一匹丸ごと買い、年越し料理の一切を整えていました。年末になるとタラに縄を付け雪道を引きずりながら家路へ向かう光景をよく見かけたといいます。
 このように産地では、身、タツ、マダラコ、「じゃっぱ」と、捨てるところなくマダラを食べつくします。

「Aプレミアム」で青森名物をスピーディ輸送!

 県では、物流関連企業と連携した新たな輸送サービス「Aプレミアム」を活用した西日本への販路開拓などに取り組んでいます。中京圏、関西圏、九州圏では、これまで翌々日の配達でしたが、このサービスを利用すると翌日午前中に飲食店等にお届けすることができ、県産農水産物の高鮮度出荷が可能となりました。(このサービスは事業者・個人事業主を対象とした法人限定サービスです。)
 マダラやヤリイカ、ヒラメ、ホッキガイなど、青森県の冬には美味しい魚介が数多くあります。「Aプレミアム」サービスを利用することで、新鮮で美味しい食材をスピーディに鮮度の良いままお買い求めいただけます。

プレミアムに関する問い合わせ先

青森県総合流通プラットフォーム事務局
http://www.a-pre.jp/(外部リンク)

捨てるところがない「マダラ」。和風にも洋風にもレシピはアイディア次第です。
様々なお料理で、今が旬の「マダラ」を「たら」ふくお召し上がりください。


旬の食材

2020年3月
布海苔投石事業発祥の地「風間浦村の布海苔(ふのり)」

2020年2月
冬に獲れる、「田舎館いちご」

2020年1月
白神山地と日本海の自然に囲まれ育った「深浦白神自然薯」

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