太陽の光をたっぷり浴びた色の濃い、あま~い冬ぶどう・スチューベン。りんごの保管技術を活かし、冬場の長期出荷を実現しました。
生産量日本一!あま~い冬ぶどう
青森県津軽地方と言えばりんごが有名ですが、実は、青森県はブドウ「スチューベン」の生産量が全国の8割を占める特産地です。たいていのブドウが店頭から姿を消す、年末から冬の間中美味しく食べることができることから注目を浴びています。
スチューベンはニューヨークの農業試験場が「ウェイン」に「シュリンダン」という品種を交配し育成したのが始まりで、ニューヨークと緯度が同じで気候が似ていることから、津軽地方で作られるようになり、主産地は鶴田町や田舎館村となっています。
特徴
スチューベンの旬は、10月下旬から2月まで。糖度が高いことから貯蔵に適しており、完熟の状態で収穫したものを、青森りんごの貯蔵技術を応用した専用施設で貯蔵するので、冬の間もおいしく食べていただけます。
中粒で紫紅黒色のスチューベンは、太陽の光をたっぷり浴びて育つので、ポリフェノールを多く含んでおり、また、津軽の寒冷な大地の助けで病害虫対策の薬剤も最小限に抑えて栽培しているため、口の中でつるりと皮をむいて安心して種ごと召し上がれます。
ブドウの秘密
ブドウは、西欧では果物の女王であり、「畑のミルク」と呼ばれます。ポリフェノール、クエン酸、鉄分等を多く含んでいます。
また、ポリフェノールや、ブルーベリーに含まれる色素成分アントシアニンは、色の濃いブドウほど多量に含まれています。
日光をたっぷり浴びて育った黒赤色のスチューベンには、これらの成分が豊富に含まれています。
スチューベン加工品
「地産地消」に積極的に取り組んでいる鶴田町では、特産品であるスチューベンを生食用以外にもと、様々な加工品を開発しています。