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産地レポート 〜 生産者の声 〜

下北半島 大型外海地蒔きホタテ … 円子 豊さん(東通村)

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 青森県下北半島野牛漁港。近くには寒立馬で知られる尻屋崎半島がある。
  野牛漁協では、10年ほど前から、天然に近い状態で3年間地蒔き養殖したホタテを「大型外海地蒔きホタテ」として販売している。

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尻屋崎灯台

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寒立馬

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大型外海地蒔きホタテ


ほたて屋だいえい 貝の大きさは、20cmほど、貝柱も直径4〜5cmと大きい。
  味は、陸奥湾産の物と比べると、甘みはやや少なく、あっさりとした感じだ。陸奥湾産がトロッとしているのに対し、野牛のホタテは筋肉質で歯ごたえがある。見た目が大きいので、見栄えがする。

 それと、貝が綺麗だ。養殖ホタテの場合、大抵は、水揚げしてから貝に付いた付着物を綺麗に取り出荷するが、ここ野牛のホタテは、海底が砂地であるためと潮の流が早いため、付着物が付かないという。砂地のホタテは、まる1日水槽に入れて砂出しする。

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美味しそうです

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水揚げされた貝は
洗ったように綺麗

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野牛の海底は砂地

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砂だしする
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生育調査
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年輪のごとく筋が付く

 ところで、大抵の方は、養殖と言うと生け簀に入れて人工的なエサを与えて育てるとイメージする。しかし、養殖と言えども天然の海で育つとほとんど変わりないのだ。
 ホタテ養殖発祥の地の平内町漁協ではホタテを篭に入れ海中に吊し、野牛漁協では外海で地蒔き養殖をしている。どちらも自然界の海からエサを取っている。が、稚貝の時点で何らかの人為的な手が入るため、養殖ホタテとなる。
  野牛漁協では、稚貝を脇野沢などの陸奥湾内の漁協から供給してもらっている。渡邊参事は、「地蒔きホタテができるのは陸奥湾内の漁協のお陰」という。

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野牛漁業協同組合
参事 渡邊 代志人 さん

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何艘もの船が操業する

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 野牛漁協の「大型外海地蒔きホタテ」の販売期間は、6月から8月上旬までの2ヶ月間のみ。その後は貝が痩せるため、出荷はしていない。

 港から1マイル(約1,85km)ほどの所に漁場がある。漁場は3ヶ所有り、(3年貝なので)3年ごとに蒔く場所を変えていく。3年がひとつのサイクルだ。

  ホタテの桁引き漁は、出港時間が朝6時と決められている。桁は八尺・・約2m42cm。この桁は、地蒔きホタテの先進地、北海道の常呂漁協が開発したという。

  大盛丸の円子船長は、漁師歴25年、ホタテ漁を始めて10年という。2ヶ月ちょっとという短いホタテ漁の期間以外は、スルメイカ漁をやっている。

 ロープが船の上を生き物のように走り、桁が海に投げ込まれる。桁は海底を走り、ホタテを先に付いている篭に入れていく。引いているその間20分ほどのつかぬまの休み。

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出漁前のひととき

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出漁

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決められた装備

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桁投入準備

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桁を海に投入

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気を付けないと
ロープに引っかかる

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しばしの休息

 いよいよ桁を上げると、網の中にホタテがずっしりと入っている。

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編み上げ
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網の中にホタテがずっしり

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船上は忙しい

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選別作業

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壊れ貝

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壊れた貝の処理

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乾燥しないように
水を掛ける

  ホタテと共に、ウニやナマコも揚がるが、海へ戻す。
  理由は・・・。野牛の海にはエサとなる海草が少ないため、ウニは身が入っていないためであり、ナマコは、禁漁期間(5月1日〜9月30日)のため、網に掛かっても採ってはいけないためだ。速やかに海に帰さなくては、「密漁」となってしまう。
  野牛のナマコは真ナマコだが、他と違って揚げられると、フグのように膨らむのだと言う。写真撮影の後、海へ。

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ウニ

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アカザラに付いたホヤ

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一緒に上げられたナマコ

ほたて屋だいえい 漁獲量は、船ごとに決められ全量漁協出荷となる。
 水揚げされたホタテは、砂出しのため、水槽へ。1日掛けて砂出しされた、ホタテは、朝10時から始まる直売に出される。遠隔地への発送は、保冷箱に入れられレシピやホタテ剥きへら等を入れて発送する。今年から、漁協では、業務用に開封しなければ発送日から4日間、とれたての貝と変わらない鮮度が保てるという「OXY(オキシ)元気!」という梱包方法で発送を始めるという。

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水揚げ

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大盛丸

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漁協での直売

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一般宅配用梱包

←漁協直売所の料金表

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県開発の新しい流通技術
「OXY元気!」箱

 毎月9の付く日には、東通村のレストハウスとその隣の空き地でホタテ・東通牛・野菜などの直売会が行われる。多くの人で賑わう。

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野牛レストハウス

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野菜の直売も・・・

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ホタテ直売に長い列

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東通牛

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他の海の幸も・・・

 

買える場所

野牛川レストハウス(直売会は毎月9の付く日)
住所:青森県下北郡東通村大字野牛字野牛川29-3
TEL.0175-28-5203

野牛漁業協同組合
住所:青森県下北郡東通村大字野牛字釜ノ平251
TEL. 0175-27-2151 FAX. 0175-27-2170
オフィシャルサイト http://www.nousi.or.jp/


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掲載日 2008.7.1


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