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産地レポート 〜 生産者の声 〜

チョロギ(弘前市)

写真

お正月に、縁起ものということで、お目にかかる赤くて巻き貝みたいな形をした「ちょろぎ」。普段の食事では、あまり見かけない食材。
当て字で、長老喜・長老木・長老貴・千代呂木とも表記され、何とも縁起が良い。
チョロギは、シソ科の多年草の植物。食用にするのは根にできる塊茎部分。
中国が原産で、日本には江戸時代に伝わったという。中国漢方の世界では、チョロギは強壮作用、鎮咳作用があると言われ、体温を下げる食べ物としても有名で、熱が出たときに食べると良いと言われてきた。日本では東北地方を中心に栽培されているらしいが、大分県竹田市では、300年前から栽培されているという


生産者と加工グループ

弘前市高杉に、そのチョロギを栽培している生産者と漬け物に加工している加工グループがある。
生産者の赤石さんは、地元のお母さん方の漬け物加工グループ弘前市農協婦人部高杉そさい研究会で働く傍ら、自ら生産したチョロギを納めている。
収量は、それほど多くなく10kgほど。
赤石さんがチョロギを作りたいと思ったのは、ラジオを聞いていて、その需要と供給のアンバランスさだという 。

チョロギは、4月に植え、6月から7月にかけて薄赤紫色の花が咲き、11月頃、葉が枯れ、収穫する。ちなみに、花言葉は「楽しい人生!」なのだそうだ。
花言葉まで、縁起が良い。

チョロギはシソ科の植物 チョロギ畑 7月27日チョロギ花

栽培はさほど難しくなく、元肥を鋤き込んでおくと、以降は放置でもよく育つという。
特にこれといった害虫、病気もない。

11月末の天気の良い日に掘り起こした。
今年は、時ならぬ大雪で、畑までは、車が入っていけず徒歩。
一面の雪原の中でも、赤石さんは、チョロギ畑の境界線を示してくれた。
雪を掘り、マルチを外して、土を掘って、チョロギを掘る。

今年は大雪 左端、赤石さんが立って
いるとこまでがチョロギ畑
お父さんと一緒に掘り起こす 先にチョロギが
土から掘り出されたチョロギは真っ白 一つずつ拾っていく

根っこを引っ張ると連なってチョロギが掘り出されるのだと思っていたが、チョロギは土の中でバラバラ。根にくっついている部分が折れやすいためだ。
根から外れたチョロギを拾い集めるのは、大変で寒風の中、大変な作業。繊細で傷つきやすく、変色もしやすい。掘り出した時は、真っ白なチョロギも時間が経つと茶色っぽく変色する。土を掘っては、拾い集める作業の繰り返し。チョロギは、栽培はわりに簡単だが、収穫が大変なため、栽培する人が少ないのだという。赤石さんの知り合いも、止めていった。赤石さんは?の問いに「面白いじゃないですか、潮干狩りみたいで。結構楽しんでやっているんで、苦にならないんです。

これだけ集めるのにも
結構時間がかかります。
潮干狩りみたいだよ

早速、高杉そさい研究会に持ち込んだ。
チョロギの大きさは、3cm前後、重さは4gほど、形は様々だ。
会長の梨田さんは、チョロギを綺麗に洗い、紫蘇の葉を煮だして作っておいた漬け液に漬ける。前もって塩漬けにはしない。調味液には、砂糖と塩の他に何も入っていない。着色料など使っていないため、着色するまでに時間がかかる。

色々な形があります 綺麗に洗って 漬け液を入れて
着色するのは約1ケ月後 3ヶ月以上経つとこんな感じ



梨田会長

約一ケ月で色が着くが、薄いピンク。真っ赤なチョロギは、お正月には間に合わない。
市販されているチョロギは、塩漬けした後、着色料を入れて漬けるという。
高杉そさい研究会の漬け物は、無添加が信条。

チョロギは、揚げたり茹でたりしても、ユリ根のようにホクホクとしてとても美味しい。茶わん蒸しやカレーに入れても美味しいという。

チョロギの中に含まれている炭水化物は、オリゴ糖に属する化合物で、お腹の善玉菌のエサとなり、整腸作用を高め、腸内の善玉菌を増やして消化や便通を良くするという。
今年のお正月は、チョロギを食べて体調を整えませんか?

 


【お問合わせ】
・漬け物
弘前市農協婦人部高杉そさい研究会
電話 0172-95-3160
住所 弘前市大字高杉字五反田175-1
※着色料・保存料・化学調味料は一切使用していません。
※直接注文も出来ます。


・チョロギの販売  
クローバー農園
〒 036-8303
弘前市前坂字赤井166-12
購入 ポケットマルシェhttps://poke-m.com/products/2580





掲載日 2017.12.1


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