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産地レポート 〜 生産者の声 〜

エゴマ…「青森エゴマ」の会(おいらせ町)

写真

脂質には、肉や卵、牛乳など、動物性脂肪に多い飽和脂肪酸と、オリーブ油、なたね油など、主に植物性由来の不飽和脂肪酸がある。 不飽和脂肪酸は、オメガ3、オメガ6、オメガ9に分類され、オメガ6がリノール酸、オメガ3がα―リノレン酸等とオメガ9がオレイン酸等。 人間が体内で作りだせない油が、オメガ6とオメガ3。 今、健康に良いと最も注目を集めているのが、オメガ3のα―リノレン酸だ。 エゴマ油の健康効果は、脂肪を燃焼し、体循環を整えるのに効果的だということ。 脂は油で落とすという論理。アレルギー反応を抑える働きもあるようだ。 1日の目安は、小さじ1杯というのが大半。

α―リノレン酸は体内でEPA,DHAに変換される。 因みに、オメガとは、化学式で炭素(C)と水素(H)が結合している「か所」が最初から数えて何番目かという番号で、3番目がオメガ3、それぞれ順次6番目がオメガ6、9番目がオメガ9ということ。

オメガ3の油としてアマニ油やエゴマ油等が販売されている。
青森県内でもエゴマ油が作られている。県内でエゴマを栽培しているのは、三戸町、おいらせ町、田子町、五戸町等。エゴマは、アジア原産で、シソの仲間。
種皮の色により白種・白エゴマと黒種・黒エゴマに大別される。

エゴマ おいらせ町エゴマ畑
エゴマの実 白と黒のエゴマ

おいらせ町にある日本エゴマ普及協会「青森エゴマの会」。
「青森エゴマの会」は、おいらせ町の松林カヲルさんが立ち上げた会で、ご自身も体が弱かったということもあり、健康に良いエゴマ油を毎日飲んでいた。
今は、亡くなったお母さんに代わり、息子さんの精市さんと娘さんのマコさんが引き継いでいる。会員は、5人。

松林マコさん 松林精市さん

エゴマの収穫は、10月中旬から下旬。葉全体が黄色くなった時や、穂先が茶色くなり始めた時を目安として刈り取る。
刈り取り時期を過ぎると種子が沢山落ちてしまい、減収となるため、1週間ほどの短い期間で収穫しなくてはならない。収穫は、朝夕か曇りの日に湿っていて脱粒しにくい時にする。

穂先が茶色 葉全体が黄色くなる

 


ニンニクとの輪作

病気や虫に強い作物なので、農薬を使わなくても良く、無農薬で栽培している。ニンニクとエゴマの輪作体制で、2年ごとに交代する。特別に肥料等は与えないが、畑には、ニンニクの時の肥料が残っているという。

エゴマは、どちらかというと冷涼な気候を好むため、北の大地には、向いている。
因みに、エゴマには、葉に含まれるペリラケトンという芳香物質があり、鹿やイノシシ・サルが寄り付かないという。
エゴマは、品種改良がされず、様々な在来種がある。また、交雑も多い。
種取りは、毎年精市さんがやるが、毎年繰り返していると、徐々に油が採れなくなってくるという。そうなると、原種を栽培している日本エゴマの会から取り寄せるという。

収獲した後は、乾燥させ、実を脱穀する。選別は、ふるいにかけて大きなゴミを出し、唐箕(とうみ)にかけて、細かいごみを吹き飛ばす。 今では、機械の唐箕でやるそう。
脱穀した実を乾燥させ、その後水洗い。
汚れが出なくなるまで洗う。この洗いが大きなカギを握る。しっかり洗っておかないと品質の悪い油になってしまう。次に、脱水・乾燥。洗濯機で脱水するという。5日ほど乾燥させた後、水分は6%以下になり搾油が可能となる。

会員は、それぞれの実を精市さんの所に持ってきて絞ってもらう。「青森エゴマの会」は、会員から実を買うのではなく、油を買う。会員の持ってくる種は、黒や白と、また、混ざったものと色々。白い粒の方が油が多く絞れるという。しかし、持ってきたエゴマの実を見て、乾燥が上手くいってなかったり、劣化していたりしているものは、絞らずに返却する。品質には、神経を使う。

実を持ち込み搾油してもらう 品質管理には気を付けている


「もう今では、一目見て分かるようになりました。」と精市さん。

搾油方法は、 ゆっくりと圧を掛け、油を取り出す圧搾法。摩擦熱で変質することも無く良質な油が取れる。円形状のカーリングのような形で搾りかすが出来る。油分が残っているため、これでエゴマクッキーを作る人もいるという。精市さんは、発酵させ肥料にするという。自家搾油の油の利点は、天然の成分を含み、添加物を加えないという利点。綺麗な、黄色いビタミン色になる。

エゴマを入れる 油が出てくる
綺麗なビタミン色 ビンに入れる
カーリング状態になった絞りかす 最後は洗浄ブラシで細かいところまで清掃
 
清潔に安全に  


エゴマ1kgで300gの油が採れる。「青森エゴマの会」では、年間約1000本作る。
エゴマは、しっかりと乾燥させて水分空気の入らない袋で保存すると1年以上の長期保存ができる。ただし、5月以降は、冷蔵保存にしなくてはならない。
「青森エゴマの会」の油は、量的に少ないため、販売先が限られている。

年間約1000本    

 


【販売先】
・青森市
  青森県観光物産館 アスパム1F 青森地場セレクト
・おいらせ町 
  産地直売所 おっほくん広場
  住所:〒039-2134 上北郡おいらせ町馳下り55
  TEL:0178-56-4139
 観光農園 あぐりの里直売所
  http://agurinosato.jp/sanchoku.html

140g入り  1,865円(税込)
 65g入り    982円(税込)





掲載日 2017.11.1


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