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産地レポート 〜 生産者の声 〜

青森の在来種「毛豆」

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今月10月4日は十五夜。
そこで、青森の十五夜には欠かせない青森の「毛豆」の事を少し。

世に出回る枝豆の種類は400種以上。
種皮やサヤのうぶ毛の色の違いから、「白毛豆(青豆)」「茶豆」「黒豆」に区別される。
白毛豆は、国内で最も流通しており、癖がなく万人受けする一般的な種類の枝豆。
関東地方で主に生産され、薄い緑色をしたものを総じて「青豆」と言っている。
茶豆は、東北地方が生産の中心で、サヤの中の豆が茶色の薄皮を被っていることから茶豆と呼ばれ、代表的な品種としてはだだちゃ豆。
黒豆は、丹波の黒豆が有名。

これらの枝豆は、種苗メーカーが、味や見た目の良さの改良を重ね、競って開発してきた。改良の過程で、見た目の良さから、毛のない豆が選抜され、増えていった。

一方、種苗メーカーとは別に、代々自家採取で守られてきた枝豆がある。
それが、青森の在来種「毛豆」
サヤに茶褐色の毛が目立つことからその名がついたと言われ、青森県の津軽地方を中心に受け継がれてきた。

文字通り毛豆  

改良を加えられたわけではなく、本来持っている姿を選抜されながら昔の良さを保っているのが「毛豆」だ。


親子で就農

この「青森在来毛豆」を栽培している弘前市のクローバー農園の赤石 敦さん。
お父さんの清三さんと二人で、2年前に就農した。
毛豆は、高杉そさい研究会の梨田 定さんから譲り受けた。
高杉そさい研究会は、紫蘇で一個づつ包んだ「津軽の梅干し」や高菜漬けなど、材料から
栽培し、昔ながらの塩だけで漬けられた漬け物。砂糖や添加物は一切入れていない。
梨田さんは、自分の年齢を考え、赤石さんに毛豆を分けた。

右 梨田 定さん  

毛豆は、昔から植えられている物で、梨田さんの年齢から追っていくと100有余年、植えられているのは確実。
梨田さんは、江戸時代からだと言っている。
昔は、飢饉に備え、嫁入りする娘に持たせたものだそうで、各家で受け継がれ、外には出ない「幻の豆」となった。
「幻の豆」と言われる所以は、他に理由があり、茶褐色の毛が不評だったのと、収穫時期が晩夏というより初秋であるため、夏の「ビールと枝豆」の期間に合わなかったためと、流通上、時間が掛るため、新鮮な枝豆が供給できず、「津軽の枝豆」は、主に地元だけで消費されてきた。

毛豆が植えられるのは、田植えが済み、リンゴの作業が始まる5月以降。
赤石さんも5月から順次、時期をづらし、3ケ所の畑に植えた。

岩木山が見える畑  

毛豆の花

苗からでなく、豆から植えた。そのため、やってくるキジに豆を随分と食べられた。
毛豆栽培で気を付けることは、花芽を落とさないことだという。
枝豆の花は、ひとつの葉のつけ根にふさが付き、ふさ1つに花が3~4つ付くが、7~8割の花が落ちて、2~3割ほどしか実にならない。それでも、1本の主茎(しゅけい)から100個ちかくの実を収穫することができる。
この、花芽もキジに食べられた。
防鳥ネットを張ったが、被害は防げなかったという。

9月下旬から収穫が始まった。10月上旬まで収穫が続く。


夏から秋にかけての昼夜の温暖さは、豆の甘みを増す。
赤石さんは、出荷するときには、枝を少しつけたまま袋詰めにする。
小まめに枝を切っていくのは大変だが、こうすると新鮮さが長持ちするという。
毛豆は、秋から冬に楽しむ青森の味覚なのだ。
収獲した毛豆は、漬け物として保存し、青森の冬の食卓にも登場する。
地元「高杉そさい組合」も豆漬に忙しくなる。


【販売先】
・サンロード青森 青春農場直売会
 

・弘前 ヒロロB1
・ポケットマルシェ   https://poke-m.com/products/2580
・渋谷種苗店産直コーナー

 

高杉そさい研究会
http://www.umai-aomori.jp/know/sanchi-report/84.phtml





掲載日 2017.10.1


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