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産地レポート 〜 生産者の声 〜

夏の定番 「そら豆」・・・松石 金作 さん(八戸市)

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天をつくそら豆

 夏の定番、そら豆。初夏の青空に向かって伸びていく姿から 「空豆(ソラマメ)」と名づけられたという。
 「ジャックと豆の木」を連想させるが、物語の豆は特定できてないが、"オーストラリア・ビーンズ 〔オーストラリアン・ビーンズ〕」"と言われている。オーストラリア北東部やニューカレドニアを原産地とする常緑大高木で、高さ40m程に成長するという。これなら、物語にピッタリ。 この木の幼木が「ジャックトマメノキ (ジャックと豆の木)」という名で観葉植物として日本でも流通しているという。

 私たちが食用としている「そら豆」は、今が旬。
 八戸市南郷区の松石金作さんは広さ13a の畑でそら豆を栽培している。

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松石金作さん

 松石さんは、自分で苗を育てている。1月下旬から2月上旬にかけて種を蒔き、例年は3月下旬頃に定植するが今年は、残雪の影響で4月上旬にずれ込んだ。
 そら豆は、成長とともに、病気、虫害と出てくる。特にそら豆は、アブラムシの好物。松石さんは「何事も早め早めの対応が良い」と早めの対応を心がけている。お陰で松石さんの畑のそら豆はすくすくと育った。

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対策は早めに

 さやの緑色が濃くなり、背筋が黒褐色になって光沢が出始め、さやが上向きから下へ垂れてきたころが収穫時期。
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収穫時期になると下に垂れてくる
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収穫適期前のそら豆は天を向いている

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収穫適期になると黒い筋が出てくる
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お歯黒に付いているのは珠柄で
ここから栄養をもらう

 いよいよ収穫となった6月下旬、収穫作業前に松石さん、手袋を履いた。
 「手の熱が伝わるとそら豆が弱るんだ」
 そら豆は、3日が勝負というほど鮮度が落ちやすい作物。少しでも鮮度を保つようにとの生産者とJAの共通認識だという。
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収穫へ

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収穫は手袋を履いて
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収穫作業

 そうして収穫したそら豆の選果・箱詰めも手袋を履く。
 一鞘に2粒入った2粒詰めと3粒入った3粒詰めでは、鞘の長さが違うため箱の詰め方が違う。農協に出荷した後、予冷して出荷される。
 そら豆の産地化には、三八地域県民局農業普及振興室、JA八戸と共同して取り組んでいる。生産者にとっても心強い。
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選別作業

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選別作業も手袋を履いて
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A3粒の詰め方

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B2粒の詰め方
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農協・県普及員と

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農協出荷風景


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生産歴7年

 栽培技術に関しては支援を得られるが、農業は自然相手。風が吹いて倒れるそら豆もある。乾燥にも弱い作物だから、水も欲しがる。
 「今年は天候が不順で、背丈があまり伸びないんだ。乾燥が強かったから、花が綺麗に落ちずに鞘にくっついてるんだよ」という松石さん。
 それでも、畑の近くに川が流れているので、乾燥対策は川から水を運ぶ。 農業に水は欠かせない。 近くに川があるのは地の利。
 そら豆は、約1月以内と収穫時期が短いため作業は短期集中型だ。 おいしいのは3日だけと言われるほど、熟れるのが早いそら豆。 鮮度低下がはやいので購入当日に調理するのが原則。 "お歯黒"という黒いつめの部分は、熟度の目安。実が熟れすぎると黒くなり、味が落ちてしまう。茶色っぽい筋~細い黒い筋くらいがちょうど良い熟度。 松石さんのお宅では、冷凍保存している。
 ゆでる前に、お歯黒に切れ目を入れると、塩味が入りやすいうえ、薄皮にシワができにくく、むきやすくなる。

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乾燥すると花が綺麗に落ちない

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お歯黒で熟度が分かる
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ゆで

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冷凍にします

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焼きそら豆

 水分が少ないそらまめは、その分栄養が凝縮し、全体の10%以上をたんぱく質が占め、カロテノイド、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンC、食物繊維なども含んでいて比較的栄養バランスが整っている。 ビタミンB1は糖質を分解して乳酸などの疲労物質を体に貯め込まないよう働く成分。疲労回復、スタミナ強化、集中力を高める。
 ジャックのように力強く行動できるかもしれない。         


[お問い合わせ先]

JA八戸 八戸営農センター
青森県八戸市尻内町字中熊ノ沢47-2
TEL:0178-70-4051
http://www.ja-hachinohe.or.jp/



掲載日 2014.7.1


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