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産地レポート 〜 生産者の声 〜

キリスト伝説の村からの長芋焼酎…泉農場 新郷醸造所(新郷村)

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 青森県三戸郡新郷村。新郷村は、十和田湖の東に位置し、戸来岳をはじめとする山々に囲まれ、キリストの墓があるという伝説の村。十字架に磔になったのはキリストの弟"イスキリ"で、キリスト本人は日本に逃れて、ここで天寿をまっとうしたのだという。

 神秘的な伝説のこの地に、特産物である長芋を使った「長芋焼酎 郷の華」がある。平成19年から作られている。

 代表取締役の佐藤 泰哉氏の「会合には、融和を図る?酒は欠かせない。この地の特産物で酒を造ろう。」という発案で取り組み始めた。 特徴は、甘い香りとすっきりとした上品な味わいだという。

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新郷は山に囲まれた地

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長芋焼酎 郷の華
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新郷醸造所

 原料は地元で採れた長芋のほか「まっしぐら」という県産米と新郷村の美味しい湧水。 仕込みは、12月から3月ごろまで。まさにこれから。

 作業工程というよりは手作りという感じ。
 工場に入ると天井から水切りしている洗ったコメが吊り下げられ、リフトで蒸し窯へ。約50分後蒸しあがった米は、再びリフトで作業台へ。

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洗ったコメは水切りしておく
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水切りしたお米はリフトで運ばれ蒸し窯へ
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蒸しあがったお米が運ばれてきました
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台の上へ

 工場の中は寒い。蒸しあがった米の湯気が立ち上り、寒いのに温かそう。

 スコップで均等に延ばされ55℃まで冷ます。周りの冷気にも助けられ、米はほどなく冷めていく。蔵人の奥山さんが、蒸し米に手を入れ確認する。

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蒸しあがった米の湯気で幻想の世界です
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へら替わりのスコップで均します
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湯気の中作業中です
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均等に分け冷ましておきます
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温度は?感触で大体は分かります

 そして、室温30℃、湿度50%以下に保たれている麹部屋(製麹室)へ。 ここでは、甘みとまろやかさに優れるという理由で黄麹を使う。

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麹室での作業
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これが黄麹
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温度は41.2℃
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布をかけ寝かしておきます

 麹は米100kgに対し100g。 黄麹をふり掛けられた?米は、床もみという均一に混ぜ合わす作業の後、布をかぶせられ、麹菌がまんべんなく繁殖するように切り返しという作業をし、44時間休ませられる。

 この麹に酒母(酵母)、米・湧水を加え、温度を調節しながら撹拌し発酵させ、一次もろみを作る。これに、蒸して少しつぶして冷ましておいた長芋を加え、二次もろみを作る。

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発酵しています
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酵母が盛んに活躍しています
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発酵徐々に収まり次段階へ
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いよいよ蒸留へ
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長芋を入れる

 二次もろみは、約10日間の醗酵の間にながいものでんぷんを分解し、アルコールを生成する。十分に醗酵した二次もろみを、単式蒸留器を用いて蒸留し、焼酎の原酒を取り出す。

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蒸留酒
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蒸留装置
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醸造タンク
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醸造タンク

 原酒は貯蔵されている間に、まろやかになり、これに、仕込み水を加え、規定のアルコール度数に調整され、びん詰めされる。 720mlビン アルコール度 25度 1升ビン 38度 にされる。

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糖度・酸度・アルコール度数を調べる
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瓶詰

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 焼酎(しょうちゅう)とは酒類のうち蒸留酒の一種。 清酒のような醸造酒と蒸留酒のもっとも大きな違いはアルコールの種類。 醸造酒は酵母による発酵のあと処理をしないため、含まれるアルコールの種類が1種類でなく、数十種のアルコール成分が含まれている。それに対して蒸留酒は醸造酒を一定の温度で温めることで、揮発するアルコールを摘出するため、含まれるアルコールはほぼ1種類しかない。
 当然、肝臓のアルコール処理能力は1種類であれば効率よくアルコールを分解し、数種類のアルコールであれば処理能力が落ちる。これが醸造酒が二日酔いになりやすい原因。 長芋焼酎も蒸留したものは、アルコール度数が高いため、蒸留後に加水するのだ。 加水しても蒸留酒とされる。 これからの時期、飲酒の機会が増えるが、知っておいても損はない。

 「神秘的な伝説の村からの長芋焼酎」で、年末年始、結論の出ない歴史的話で盛り上がるもよし、堂々巡りもよし。ただ、飲みすぎには気をつけよう。

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キリストの墓
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大石神ピラミッド

[お問い合わせ先]

泉農場 新郷醸造所
青森県三戸郡新郷村戸来字金ケ沢坂ノ下9
TEL. 0120-41-4544
http://www.izumifarm.co.jp/


掲載日 2012.12.1


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