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産地レポート 〜 生産者の声 〜

無花果(イチジク)…木村 和子さん(青森市)

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 無花果(イチジク)・・・花を咲かせずに実をつけるということから無花果(イチジク)。実際には、実の中に小さな花をつける。果実を半分に切ると赤いつぶつぶがたくさんつまっているが、これが花。外からは確認できないため「無花果」となった。

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無花果
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無花果の花

 無花果(イチジク)の原産国は、アラビア半島。日本には、江戸時代に中国から長崎に運ばれ、当初は薬用として栽培されていたという。

 青森で無花果(イチジク)を栽培している木村和子さん。庭木としてどこの家にもあったという蓬莱柿(ほうらいし)という種類の無花果(イチジク)の樹を、10年程前友人からもらった。実は赤くならず青いままの、無花果(イチジク)で、日本に定着して長いため「在来種」や「日本いちじく」とも呼ばれている品種。「前は、観賞用であまり食べなかった」という。

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木村和子さん
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在来種蓬莱柿(ほうらいし)は
あまり赤くならない

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桝井ドーフィン

 苗木の本で無花果(イチジク)を見つけた。家にあるのとは違う桝井ドーフィンという種類で、栽培のしやすさと日持ちの良さから全国に広まった品種で、熟すと果皮は赤褐色になり、白い果肉の中心が淡い赤になるというものである。「どんな味がするのだろう?これなら、子供たちも楽しめる」と思って植えてみた。ほどよい甘みとさっぱりとした風味。それ以後、収穫が楽しいという。

 桝井ドーフィンと在来種の蓬莱柿(ほうらいし)とでは、実の大きさも葉の形も違う。ドーフィンは大きく、赤く、美味しそうだ。蓬莱柿は、実も小ぶりで、熟しても底のほうが少し赤くなるだけ。木村さんは、蓬莱柿を日に当ててから直売所に出している。

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左:ドーフィン 右:蓬莱柿
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左:蓬莱柿 右:ドーフィン
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蓬莱柿(ほうらいし)は少し干して
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収穫は果実を上へ

 収穫は、実を上に上げると、簡単に弦から折れる。これはりんごと同じ。 果実を採ると粘々とした白い乳汁が出る。乳汁にはゴムに近い樹脂分が含まれ、民間薬として、昔の人は、痔や疣(いぼ)に塗布したり、駆虫薬として内服したのだそうだ。ポタポタとしたたり落ちてくる。軸の頭の部分が白いのが新鮮の証拠だから、無花果を購入するときは目安にするといい。

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採りたては白い液が出てくる
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白い液体が

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今はネットを掛けている

 無花果(イチジク)が甘く、赤くなる頃、ご馳走になろうと招かざる来訪者が来る。カラス・ムクトリ・ヒヨトリ・・・等。 来訪者に突かれては大変と、木村さんは競争して取っているという。 今は、ネットを掛けている。

 無花果(イチジク)にはどんな成分が含まれているかというと、フィシンというタンパク質分解酵素が含まれており、食後のデザートとして食べれば消化を促進してくれるという。 また、比較的多くカリウムを含んでいるため、血圧を下げる効果があり、高血圧や動脈硬化などの防止に役立つという。ペクチンをはじめとした食物繊維も多く含まれているので便秘改善にも期待できる。食物繊維は、不溶性と水溶性の両方が豊富に含まれているという優れものだ。

 無花果(イチジク)は、日持ちしないので、シロップで煮てコンポートにしたり、ジャムにする。秋から冬にかけての保存食に作っておく家庭も多い。
 「この頃は、夜寒いので、段々と色づきが悪くなった。」と木村さん。 直売所「げんき畑」に出しているが、収穫量が少なくなり、お客さんの注文に答えきれないという。
 いつかは、日本一の無花果の生産県愛知県の生産者を訪ねてみたいという。

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無花果のコンポート(赤ワイン煮)
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いつかは愛知県に行ってみたい

 

[お問い合わせ先]

JA青森直売所「げんき畑」
〒030-0843 青森市筒井1丁目5-10 JA青森 南支店敷地内
http://www.jaaomori.or.jp/chokubai.html#genki
2012年の営業は10月31日をもって終了となりました。また来年、よろしくお願いします。


掲載日 2012.11.1


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