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産地レポート 〜 生産者の声 〜

コルトサクランボ…五戸町さくらんぼ専門部(五戸町)

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 コルトサクランボとは、コルト台に接ぎ木したサクランボ。 通常のサクランボより実が大きく、甘みが強い。
 五戸町倉石地区は、全国的にも珍しく生産部会(部会員35人)を作ってコルトサクランボに取り組んでいる。 さくらんぼ専門部 部長の 田中 淳一さん を五戸町倉石に訪ねた。

 サクランボはバラ科の落葉高木。挿し木しても根が出ないので、接ぎ木で増やす。 一番多く使われてる台木はアオバサクラだが、同じ品種のサクランボであっても、コルト台木を用いた苗は、根の張りが非常によく、高品質のサクランボができるという。

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コルトサクランボ
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樹勢が強く大変
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コルト台木

 五戸町がコルトサクランボに取り組んだのは、22年程前。 サクランボの県内の先進地、南部町名川とは違った特徴を出したかったこともあり、コルトサクランボに取り組んだ。 4人の生産者が山形のサクランボの苗木を買ってコルトサクランボの栽培がスタートした。その頃、田中さんは、サラリーマン。親戚に誘われ、コルトサクランボの研究会に入った。

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15aの園地に様々なサクランボを混植

 しかし、育て方が難しく、コルト台の受精が強く、上手く制御するには、かなりの時間がかかった。取り組んでから、7年間は実がうまく付かなかった。栽培のツボが分かるまでに10年以上かかった。
 サクランボは自家不和合性。自家受粉しないので、通常は異品種を2本以上植えて交配する。現在、田中さんは、紅秀峰、サミット、ナポレオン、香夏錦等を栽培している。

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香夏錦
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佐藤錦
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山形美人
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紅秀峰はおしりがくぼんでいます

 今年は、5月2日にサクランボの花が開花した。サクランボは開花してから、50~60日で収穫期となる。花が咲いてから、前半の天候不順で、おしべが落ちてしまい、なかなか受粉が上手くいかなかったという。収量は昨年より少ないそうだ。ただ、少ない分、1個の実の大きさは大きいという。

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近所の人が生り具合を見に来た
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近所の人と

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生りカス

 収穫までの間の作業も気が抜けない。実がならない "生りカス" という未熟果を落としていかないと、カビや病気が発生するため、丁寧に取り落としていく。落としたら、これまた丁寧に、掃き集める。
 サクランボは水分が多いと、実が割れてしまう。そのため、例年なら日によく当て、色づきを良くするために、葉を取るが、今年は葉からの蒸散を促すため、小さな葉だけを取る。また、実割れしたサクランボも、水分の分散のため収穫まで、残しておくという。「昔は "ちょんまげ" もやったんだが」という。 "ちょんまげ" というのは、葉を取らずに、実を日光に当てるため、葉を束ねるやり方。 葉が立つため "ちょんまげ" というのだそうだ。

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水分が多すぎると実が割れます
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ちょんまげ


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サクランボは大きいほうが美味しい

 今月、7月よりサクランボは出荷される。
 サクランボを試食させてもらった。甘い!美味しい!田中さん曰く「サクランボは、やっぱり大きいほうが美味しいよ」

 サクランボ産地の先進地、南部町名川に負けじと頑張ってきた五戸町倉石のコルトサクランボ。その名前は、市場を初め、一般消費者にも、徐々に知れ渡り、その品質の良さと、誠実な出荷体制で好評を得ている。

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1個残らず取らなくては
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真ん中にあるのが来年の芽

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来年のための芽がもうできています

 収穫、出荷が済むと、親戚や子供たちを呼んで、枝から1個も残さず取る。みんな大喜びでやってくるという。 実はこのイベントとても大事な作業なのだ。 サクランボは、実を付けたままにしておくと、腐って病気が発生する。 そのため、残らず取らなければならない。

 樹にはもう来年の芽が付いている。来年のための作業は、もう始まっているのだ。


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TEL. 0178-61-6337/ FAX. 0178-77-2959

※今年は、天候不順の影響で、例年の約半分の出荷量という。
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掲載日 2012.7.1


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