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産地レポート 〜 生産者の声 〜

嶽きみブランドの危機もあったけど、やっぱり嶽きみ!…小田桐農園(弘前市)

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 青森に行ったら嶽きみ(だけきみ)を食べなくては・・・!という声が高まり、広まり、嶽きみは青森野菜の「ブランド」になった。

 「嶽きみ」は、弘前市の岩木山麓で作られるトウモロコシ。岩木山麓は、以前、放牧地であったため、土地が肥えていたことと、昼夜の気温差が大きく、夜間に糖分が蓄えられ、早朝からの収穫で、美味しさを閉じこめたまま出荷されるため、岩木山の「嶽きみ」は美味しいと評判になり、多くの人が買いもとめるようになった。

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岩木山麓で作られる
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夜間に糖分が蓄えられる

 ただ、栽培から、40年近く経ち、ブランドとして有名になるにしたがって、一部の人達にやや気のゆるみも出てきた。
  嶽きみは、各農家が個人的に販売するルート(直売)と農協を通じて出荷するルートがある。 出荷した一部の農家に、嶽きみの品質を疑うような事があった。嶽きみ本来の美味しさが無い嶽きみが一部に出回ったのだ。収穫から出荷までの期間が長かったり、品質管理に問題があったりと思われる「嶽きみ」が消費者に届けられたのだ。
 一部の人達の不当な行為に、消費者から疑問が寄せられた。小田桐さん達のように誠実に栽培し、出荷してきた農家にとっては、辛い批判だった。
  その後、農協は出荷された嶽きみの抜き取り検査を初め、農家団体は、管理を厳しくするように指導、今に至っている。

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農協出荷風景
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農協に出荷されたもの

 “最近はブランド化してきた『嶽きみ』ですが、その名に恥じぬよう「甘くて美味しい嶽きみ」を収穫してからその日のうちに直接お客様に発送。もぎたて新鮮をモットーに毎日奮闘しています。”とHPに載せている嶽きみ農家の小田桐農園。
 小田桐さんのところは、小田桐兼吉・きよえ(※「え」は旧字体)さんご夫婦、息子の浩治さん、娘の美幸さん、きよえさんの姉妹とアルバイトの人達でやっている。

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小田桐きよえさん
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左から、お父さんの兼吉さん、
息子さんの浩治さん、アルバイトさん
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斎藤美幸さん

 小田桐農園のHPには、
「今から45年ほど前、この地に入植した父母、息子、娘の4人で働いています。 酪農で始まり、葉タバコやメロン栽培などを経て現在「嶽キミ」だけに力を入れて栽培しています。」と娘さんの齋藤美幸さんが書いている。
 2007年、今から4年前、取材したときにお母さんの小田桐きよえさんは、「毎朝、店に出す前に、家族でその日のきみの味を味わってから出すようにしている」と言っていた。今でもそれはかわらないという。

 「嶽きみ街道」と言われるようになった、販売店が連なる道路沿いには、ひっきりなしに嶽きみを買いもとめる車が止まる。
  県外に発送する人も多く、店の裏では、箱づめ作業に忙しい。28本・18本・9本入りとなっている。大きさは、大体500g~600gのものがほとんどという。

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嶽きみ街道
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箱づめ作業

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県外に発送する人も多い
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28本・18本・9本入り
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おいしい茹で方も同封

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おいしく食べてもらうための
注意書きを添えて。

 店先に、穂先の切り落とした嶽きみがあった。虫が付いたため、穂先を切り落として売っているという。勿論、格安で・・・。やはり、1本ずつ確認して売ってるのだ。家庭用であれば、全く問題ない。

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穂先を切り落とした嶽きみ
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 店は、お母さん初め、女性達が頑張っている。さて、男性陣は?というと、畑に居た。販売は、女性達が、収穫は男性達が受け持っている。

 今年、全国的にも暑かったが、青森も暑かった。そのため、嶽きみの成育が良く、収穫に忙しいという。小田桐農園のモットウは、「もぎたて(収穫)を出荷・販売」。早朝の出荷だけでは間に合わず、朝から夕方まで畑に居っぱなしという。
 収穫したものは、店売りだけでなく、農協にも出荷する。収穫が終わると、害虫防除の薬剤散布がある。結局、7時頃までは畑に居ることになる。薬剤は消費者の薬剤アレルギーの影響もあり、なるべくは使いたくないのが農家の気持ちだが、どうしても美味しい作物には虫が付く。規定のものを使っているので、心配はないし、トウモロコシは、皮を剥いで茹でるので、影響はほとんどない。
 収穫を終えた畑は、綺麗に刈り取られ、来年の収穫に備える。

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男性達は収穫作業
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もぐたて(もぎたて)をすぐ出荷
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美味しい作物には虫が付く
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来年の収穫に備える

 安全で、美味しいものを食べたいという私達の欲求に農家は、必死に応えている。集団で栽培している場合は、その中の、一人でも不心得をすると全体が、不審を被る。食べ物は、一旦、不審があれば、たちまちに信用を失う。しかし、誠実に、誠実なものを提供している嶽きみの生産者達もいるのだと、お伝えしたい。

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今でも、やっぱり、嶽きみは甘く、美味しい!販売は、10月頃まで。


[お問い合わせ先]

小田桐農園
http://www.geocities.jp/odagirinouen/




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