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産地レポート 〜 生産者の声 〜

今が旬青森のホワイトアスパラ…工藤さん(藤崎町)

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春を告げる野菜
 ヨーロッパではアスパラガスといえばホワイトアスパラガスで、春を告げる野菜、春の風物詩という。日本の「桜前線」のような「ホワイトアスパラガス前線」があり、スペイン・ドイツと産地が移っていくという。
 冬のこの時期、ホワイトアスパラガスは殆どが輸入物。そこに国産の新鮮なホワイトアスパラガスを売り込もうという取り組みが始まっている。

 一般的になったグリーンアスパラガスとホワイトアスパラガスは同じ物であり、栽培方法が違うだけ。日光に当てて育てるグリーンアスパラガスと日光を遮断して作るホワイトアスパラガスという違い。アスパラガスは、若芽が成長すると共に、根が放射状に伸び、そこに養分を蓄えるため、日光が当たらなくとも栽培できる。
 ホワイトアスパラガスというと一般的には缶詰が主だった。近年食の多様化により、生のホワイトアスパラガスの需要が高くなった。生のホワイトアスパラガスは缶詰のものより甘みがあり、ほどよい歯ごたえと、ほろ苦い独特の風味があるのが理由らしい。

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こちらはグリーンアスパラガス
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ホワイトアスパラガス
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日に当たるとグリーンになる

 因みに、なぜ、ホワイトアスパラガスは缶詰が主流だったのか?実は、ホワイトアスパラガスは、売りにくい商品で、日光に当たると色白が色付きになってしまうことや、日持ちがしないことで、手間を掛けた割には収益にならない作物のため、流通しやすくするため缶詰にしたのだそうだ。

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工藤さん
 藤崎町俵升の工藤さんは、ホワイトアスパラガスを作って今年で4年になる。もともとグリーンアスパガスと冬場のストック、夏場のトルコキキョウとハウスでの作業が主だ。
 「どうせ毎日ハウスに来るんだから」とハウス内に伏せ込むホワイトアスパラガスを始めた。3反部で作っているアスパラの株を冬は、ハウスに移す。このうち40坪でホワイトアスパラガスを、あとは、グリーンアスパラガスを作っている。

 ホワイトアスパラガスの栽培の難しさは、温度管理。床に通した電熱線で床の温度を18度に保ち、室温はハウス内の暖房を活用。しかし、天候によりハウス内の温度が上下するため、ビニールを開けたり、閉めたりと細かな温度管理をする。

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ストック
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ストック
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3種類のホワイトアスパラガス
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温度管理が大変

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箱詰め作業の様子

 ホワイトアスパラガスを作るメリットは、他の農家がやっていないため、国産物が少ないこの時期、高値が期待できるためだったが、需要がなかなか掘り出せないため、思ったほどではないという。今は、弘前市内のレストランに地元の卸しを通じて出荷している。今年は、約100kgの出荷となった。毎年、3月いっぱい頃までは、出荷出来るのだが、今年は昨年6月頃の低温気候のため、(アスパラの)株が大きく育たず、3月上旬には終わりそうだという。
  今のところホワイトアスパラガスの等級は、2L・L・Mの3等級。その他の細く出荷できない物等は、工藤さんが消費する。天ぷら・かき揚げ・茹で・炒めとあるうちで工藤さんが好きなのは「かき揚げ」。輸入物と比べ、クセや苦味がないため食べやすいという。

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太さはまちまち
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揃えて・・
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長さはこの長さ
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箱に入れて出荷

 実は、これからホワイトアスパラガスに取り組もうとしている組織もある。
 JAつがる弘前。今年が初めての出荷となる。といってもまだサンプル段階。
 栽培場所は、テニスコート2面分ほどもあるりんごの貯蔵施設の地下。使われていない地下倉庫を利用し、設備費を抑えた。今は、試験栽培のため、小さな面積だけでやっているが、ゆくゆくは、農家を集め、この倉庫いっぱいに栽培したいという。施設費が掛からないのが強味という。

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JAつがる弘前
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今はサンプル出荷
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地下倉庫
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販路開拓がカギ

 どちらにしても、販路開拓が継続のカギを握っている。


[お問い合わせ先]

弘果弘前中央青果株式会社
TEL:0172−27−5511
http://www.hiroka.org/

JAつがる弘前
TEL:0172−82−1052
http://www.ja-tu-hirosaki.jp



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